あやこの素

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help リーダーに追加 RSS これからが正念場

<<   作成日時 : 2006/01/15 06:01   >>

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私のクラスの生徒たちは比較的おとなしく、やるべきことをきちんとやる傾向にあります。
相手の話を良く聞いてくれるので、去年までと違い非常にやりやすいクラスです。
来年度もそのまま持ち上がる予定ですが、これからどのように変わっていくのか楽しみです。

それぞれが自分の進路について真剣に考えていて、面接をしたり時には個人的な相談に乗ることもあります。
私は「大変だね、でも君はそのままでいいんだよ」なんて言いながら頭をよしよしとなでてやるような優しい担任ではありません。
「ほんとにこれでいいの? 自分自身に納得しているの? やるべきことはもっと他にあるんじゃないの?」とか、
(学校の成績データを見せながら)「君の今の実力と理想(第1志望校)の間にはこれだけギャップがある。それを埋めるためにどんな努力をしようと思っているのか?」(←君には絶対無理、とはもちろん言いません)
といったように、自分自身と真剣に向き合って、プライドとか先入観も極力捨ててなり振り構わず死に物狂いでまずはやってみたら、という趣旨の言葉を繰り返し伝えることが増えてきました。
ある程度の長い期間関わっている生徒たちなので、私の指摘もなかなか鋭いところを突いているらしく、生徒によってはその場で涙ぐんでしまう者もいます。こう書くとまるで私がいじめっ子みたいですけど、勤務校ではそのようにストレートに物を言う教員が少ないので、たまにはこういうキャラクターで生徒と接する大人がいてもまあいいか、と自分なりに解釈しています。
保護者に対してもそうです。ただ、保護者も子どもが高校2年生にもなると「親がとやかく言っても変わらない、子ども自身が気づいて動き始めるのをただ見守るしかない」ということをよく心得ているので、その「見守り方」を場合によってはただ見守るだけでなく、本人が気がついて目が覚めるように仕掛けを少し作ってあげてください、というお願いをしています。

このように自分で何とかしよう、どうにかしたいと思ってこちらにサインを出す生徒はある意味で意識と能力が非常に高く、あとは大人が少しだけ背中を後押しすれば良い、という教育的にも前向きな仕事ができるのですが、反対に自分がこれからどう生きていったら良いのか全く分からず、おまけにそのことを考える辛さから逃げようとばかりしている生徒とどう向き合うか、という問題があります。
そのなれの果てがこの記事に出てくるような生徒たちです。

このような状況に陥った背景としては、本人の性格、家庭環境、友人関係など、さまざまな要因が考えられるので、一筋縄ではいきません。そして、本人に直接指導しようにも肝心の部分で逃げてしまっているのですから、なかなか埒が明かないのです。
↑の記事に書いたような出来事があってから、私はこのような生徒たちとどう向き合えば良いのかいろいろと考えてみました。担任のクラスの生徒については保護者ともかなり話をしました。ある生徒の場合は家庭でも非常にもてあましているらしく、家族でいさかいが絶えないとのこと。要するに非常に遅い反抗期が、今頃やって来たような感じです。
でもね、私から言わせれば、やるべきこと(授業に出る、課題を提出する)をきちんとやりもしないで
甘ったれてんじゃないよ!
と怒鳴りつけてやりたいです。おそらく、それも嫌だから私の目の前から逃げてしまうでしょう。

そこで私は考えました。
逃げ場をひとつずつつぶして、否が応でも現実と向き合わなければならない状況を作ろう と。
そうすればこちらが関わる機会ももう少し増え、場合によっては怒鳴りつけることもあるでしょう。
一番分かりやすいパターンとしては、成績が悪かったり出席時数が足りなくなって単位を取れなくなるということです。彼らはサボってもとりあえず自分たちは他の生徒たちと同じように卒業できると思っているので、その前提が揺らげばさすがに少しは自分で考えるでしょう。

教員は生徒に対して寛大なところが多々ありますが、生徒同士は本当にシビアです。
サボり癖のついたある生徒が遅れて物理の実験に来たら、まじめに出ている生徒たちはその子のために実験器具やデータを残してあげようともせず、さっさと片付けてしまったそうです。担当の教員は「こんなこと初めてだ」と驚いていましたが、1年間クラスを見てきた今の私には分かります。
自分自身ときちんと向き合わずに誠実さもなく、しかも変なプライドが邪魔をして周りと関わりを持とうとしない同級生にしてあげられる手助けなどないのです。
それだけ周りが大人になってしまっているのに、当の本人だけが気づこうとせず(逃げているのですから)幼稚なままなのです。
何と不幸なことでしょう。

こういう生徒に、私たちはこれから何をしてあげられるのでしょうか。
まだまだ迷いは尽きないようです。

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